昨日の記事でも1強と書いていましたが、やはり1強です。
改めてSVでの黒馬バドレックス(以下黒バド)の強化点を振り返ってみましょう。
強化点(環境の追い風を受けた点も含む)
・ダイマックスの廃止により、強引な受けとダイジェットによる切り返しが消失。
加えて超火力技も飛んできにくくなったため、気合の襷以外の持ち物の選択がしやすくなり、アンコールや金縛りといった搦手の通りも良くなりました。
・ゴースト+エスパーという複合タイプの中でも下から数えたほうが弱い組み合わせを
テラスタルによって耐性のカバーが出来る。
耐久値は禁止伝説の中では平凡、物理に至ってはそれを下回りますが、特別低いというわけでも無いので、取り合えずテラスタルさえしてしまえば大体の攻撃は耐えることが出来ます。
・最強のメインウェポン アストラルビットの性能は健在(白馬のブリザードランスは何故か威力が10下がった。白馬の個別記事でも挙げますが、これが結構痛い)
・アストラルビット1本でも戦えるだけのスペックは持っていましたが、テラバーストによって技範囲が大きく改善。
特に格闘とフェアリーは悪タイプに対して抜群を付けるうえ、影うちが等倍、ふいうちをも半減で受けれてしまうというこの上ない嚙み合わせがある。
・S150という全ポケモンの中でもトップクラスの素早さから身代わりを打つことで、
相手のテラスタルを見てから選択を取れる後出しじゃんけんが可能。
変化技をアンコールで縛るもよし。ゴースト技半減以下で受けれるタイプに変わったら
格闘、フェアリーテラバーストを叩き込んでやりましょう。
・天敵イベルタルが不在。恐らくこれが最も大きく影響しているでしょう。
Gファイヤーとテツノコウベ君は種族値が足りない
・弱い点※強いて挙げるなら
伝説同士の殴り合いになった場合は、流石に襷が無いと耐久値にやや不安がある
・相性の良いテラスタルタイプ
筆頭は格闘、フェアリーで間違いないでしょう。
格闘はノーマルタイプに対しても抜群を付けるため、エースアタッカー運用に。
フェアリーは耐性の優秀さから、アンコールや宿り木など搦手を駆使して居座る型に適しています。
ノーマルテラスタルはミラーや対ゴーストに対して非常に強く出れます。影うちをアンコールで縛るのも面白いでしょう。
・対策
前作最強であったザシアンは良くも悪くも物理の攻め一辺倒でしたが、
黒バドは搦手やサポート性能まで高く、持ち物の制限もない為、取り敢えずこのポケモンを出せば何とかなるというポケモンは無いといっていいでしょう。
現状一番安定する対策はスカーフカイオーガとの対面を作って潮吹きで押し流すのが最も手っ取り早く感じます。
他にはトリックルームを張って4ターンの間先手を取れる状況にするのも良く効きます。トリックルームを使用したギミックパーティーを使用した際、黒バドに限らず剣盾から続く素早さインフレーションを嘲笑うかのような刺さり方を目の当たりにしたので、今後はトリックルームをうまく扱えるというだけでも評価が上がる伝説ポケモンがいるかもしれません。
後手で発動→先手で動くという流れになるので、アンコールが通らないのも嬉しいポイントです。
ただしトリル読み挑発や身代わり連打によるターン枯らしがある為、過信は禁物です。
最後に私が対戦で使用した型を紹介してこの記事を終わりにします。
・襷CSアタッカー
性格:臆病 努力値:CS25 b4 持ち物:気合の襷 テラスタイプ:格闘
技:アストラルビット テラバースト サイコキネシス 悪だくみ
至ってシンプルな襷アタッカー。テラスタルを切らない場合でも行動保障があるお陰で立ち回りやすい。
身代わりを覚えさせてないので、相手がどのテラスタルに変わるか分からない時の中間択としてサイコキネシスを搭載。2023年6月時点でのメジャーなテラスタイプでエスパー技を半減で受けれるのは鋼のみなので、C165+1段階上昇タイプ一致サイコキネシスなら並大抵のポケモンは落とせる。
・流れを変える身代わり+アンコール
性格:臆病 努力値:H140(16n+1) b36 C76 d4 S252
持ち物:食べ残し テラスタイプ:フェアリー
技:アストラルビット テラバースト 身代わり アンコール
努力値調整
HB:A補正無し+1ザシアンの巨獣斬確定耐え(テラスタル前)
ノーマルテラスタル+拘り鉢巻き持ちノーマルアルセウスの神速確定耐え(テラスタル後)
HD:C補正無しカイオーガの雨+根源の波動確定耐え
ステロ+C補正無しミライドンのエレキフィールド稲妻ドライブ耐え
C :H252ザシアンをアストラルビット2回で99.6%で落とせる
耐久無振り+チョッキミライドンをフェアリーテラバースト2回で99.6%で落とせる
相手のノーマル、格闘技、積み技に対して後投げして試合のテンポを掴む型。
ミライドンと組ませてエレキフィールドを展開することにより、欠伸ループやキノコ胞子まで攻めの起点に変えることが出来る。
行動を縛られたが最後、そのまま全抜きコースへと突入する。
身代わりによる搦手封じとテラスタルタイプ変化の様子見、ふいうち半減、
身代わりによって減ったHPも食べ残しによって徐々に回復させてしまうと
アルセウスの神速すら耐えて反撃するという逆転の芽を悉く潰してしまう今作の黒バドの強みを存分に振るう事が出来るお気に入りの型。
・S150+拘りスカーフ
性格:臆病 努力値:H108 C252 S148(最速テツノツツミ抜き)
持ち物:拘りスカーフ テラスタイプ:ノーマル
技:アストラルビット サイコショック リーフストーム トリック
スカーフカイオーガやニトロチャージを積んだコライドン、ブーストエナジーでSが上がったテツノツツミやハバタクカミすらも追い抜くスピードで一掃するラストアタッカー。
トリックでスカーフを押し付けても十分な素早さを確保しているのも強み。
襷持ちの黒バド相手でもノーマルテラスタルを切ることでほぼ確実にミラーに勝てる。
しかしアストラルビット以外の技の威力が心許なく、技の撃ち分けが出来ない都合により、ノーマルタイプや悪タイプのポケモンは事前に倒しておく必要がある。