伝説厨がHome解禁後の禁止伝説パを使ってみた感想と気になった点をおさらい

2年ぶりくらいのブログ更新。剣盾の公式大会「レジェンドオブラウンド」の構築記事を書くためだけにこのブログを作っていましたが、先日ようやくSVでポケモンHomeが解禁され、多くの禁止伝説が解禁されました。

1週間程カジュアルバトルで対戦した感想をを他の方にも共有したいと思ったので、良ければ読んでいってください。

 

1.スカーレット・バイオレットの禁止伝説パーティー

解禁された禁止伝説ポケモンを一通り育成して対戦してみて、個人的にランキング表を作ってみました。Home解禁直後のFull禁止伝説パーティーは、RankSの黒バドレックスとAのミライドン、カイオーガ、ザシアン+RankB~Cのポケモンを1体入れた後、パーティーの弱い部分をアルセウスでカバーするのが最も安定していると感じています。

 

RankS:最強

RankA:抜群のキャラパワーと汎用性を併せ持つ

RankB:Aのポケモンより汎用性は劣るが、運用次第では主軸にもなりえる強さを持つ

RankC:強味はあるが、汎用性は低い

RankD:1発芸なら出来る

RankE:ハンデを与える戦いを好む人向け

※筆者は幻のポケモンを余り所持していないからランク付け出来ないという理由もありますが、アルセウス以外の幻のポケモンは禁止伝説と張り合える程のパワーは持ち合わせていないと思います。

精々地面テラスタル@突撃チョッキボルケニオンがCに入る程度でしょうか?

 

まず一言で表すと黒バドレックス1強です。

天敵イベルタルが不在、テラスタルによる劣悪なタイプの改善と技範囲の強化、ダイマックス廃止による強引な受けと切り返しが効かず、超火力の技を出しにくくなった影響もあって、襷を持たなくても行動保障が確保しやすい。アンコールや宿り木+身代わりといった搦手も豊富など、第9世代の対戦環境の全てが追い風になっています。

ラスタル格闘かフェアリーでのテラバーストも考慮すると、受けれるポケモンは存在しないため、スカーフカイオーガで上から処理する。トリックルームで素早さを逆手に取るなど、黒バドレックスの上から行動出来る手段は入れておく必要があるでしょう。

 

現在使用できる禁止伝説ポケモンを挙げてみましたが、イベルタルネクロズマ、ルギア、ホウオウ、ジガルデなどサイクル戦で特に強みを活かせるポケモンの殆どが未解禁な為、暫くは対面構築が主流になりそうです。

 

2.禁止伝説ポケモンと一般ポケモンとのキャラパワーについて

前作剣盾ではダイマックスのシステムにより、余程相性が不利でもなければ

それなりのポケモンでも禁止伝説に打ち勝てるのは勿論、

サンダーや霊獣ランドロスといった特にパワーが高く、ザシアンに強く出れたポケモンダイマックス展開を許すと、Full禁止伝説パーティーですら押し負ける展開も珍しくはありませんでした。

第8世代は間違いなく、禁止伝説と一般ポケモンとのキャラパワーの差が最も縮まった世代でしょう。

 

しかしダイマックスが廃止され、強引な切り返しや圧倒的なタイマン性能を失った結果、キャラパワーの差はまた大きく広がりました。

「相手の攻撃技をテラスタルによるタイプ変更で耐えて行動回数を増やす」という主流のテラスタル運用は禁止伝説には効果が薄い場合が殆どです。

なぜならば、火力と耐久の水準が高すぎるので、耐えて反撃したところで1撃で落とせないことはザラにありますし、素の火力が高すぎるせいで 技が効果抜群→等倍に変わった程度では、2回受けられずにそのまま突破されます。

ラスタルによってタイプ相性を覆して行動回数を増やし、相手のポケモンとの撃ち合いを制する。

一般ポケモンが1試合に1度きりのとっておきを使ってやることを、禁止伝説は数値の暴力によって素でやってのけてるのだから、一般ポケモンで禁止伝説パーティーに勝つ為には、今作の禁止伝説ポケモンへの深い理解と高いプレイングが必要になるでしょう。

 

3.現時点での一般ポケモンに対する禁止伝説パーティーの課題

①地面の一貫が半端じゃない

地面を半減で受けれる禁止伝説ポケモンは何と0匹!無効に出来るのはレックウザとオリジンギラティナの2体がいますが、レックウザは繰り出し性能は微妙ですし、オリジンギラティナはそもそも運用が難しいので、ガチグマや霊獣ランドロス、ディンルーに対して不利対面を作らないプレイングが必要だと感じました。

 

②初手襷持ちポケモンへの対応が下手

元々連続技を覚える伝説ポケモンは限られていましたが、現在はグラードンが不一致

ロックブラストを覚える程度で、襷を貫通してワンパンすること出来ず、何かしらの爪痕を残される事が多いです。

初手に投げられがちな襷ウーラオスのカウンター、オオニューラのタイプ一致起死回生など、うっかり踏み抜くと致命的な反撃を受けることとなります。

挑発を無視して起点を作るバサギリとヒスイダイケンキもいますが、まきびしやステロを撒くだけ撒いて退場し、後続のポケモンが伝説のポケモンとの撃ち合いに負けて数的不利を取り、そのまま降参という流れが多かったので、余り気にしなくていいと思います。

 

③パオジアン(襷)とディンルーが強い

この2匹は禁止伝説ポケモンにも十分通用するパワーがありました。

まずパオジアンですが、S135+災いの剣+一貫性の高い氷+ふいうちで耐久に振っていない禁止伝説ポケモン程度は難なく倒せてしまいます。テラスタルを切らずに安定して処理できるのは、ザシアンとザマゼンタのみとなっているので、相手のPTにパオジアンが入っていたら優先的に選出しましょう。

ディンルーに関してはカイオーガの雨下潮吹き、A特化コライドンの晴れ下アクセルドライブ、タイプ強化アイテム以上の倍率を持たせた白バドレックスのブリザードランスレベルの威力が無いとワンパン出来ません。

先程も書いた通り、現状の禁止伝説パは地面の一貫が凄まじい為、自慢の耐久とそれなりの火力から地震とカタストロフィを撃たれた続けられてしまうと、

後続のパオジアンや神速カイリューの圏内に入ってしまいます。

当然相手も初手カイオーガは警戒するので、相手のカイオーガ対策ポケモンに対して

試合のテンポを取り返せるポケモンを同時に選出するのが望ましいでしょう。

コライドンに関してはまだ認知度が低いせいか、アクセルドライブをもろに受けれくれます。

 

 

今日はここまで。次回以降は上記個人的ランク表の上からポケモンの詳細を書いていきます。